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作中では徹底して市民の敵、弾圧と搾取のためならなんでもする悪党のように描かれている。が、アラサカ大好きなファンに「企業は無知蒙昧な市民のために治安を維持し、時には市民(タケムラのこと)を引き抜き育てる懐の深さもある。努力せず底辺に甘んじる市民の方が悪い」と熱弁されたことがあり、人によって企業はナイトシティもといアメリカを守る騎士のように見えるのかもしれない。作中では市民目線に寄りすぎで良い面が描かれないため何とも言えないが、このへんの自己責任論は現代にも通じる何かがある…。
どんなに切っても切り離せない存在。
身の回りの衣服、食品、武器にサイバーウェア全部全部(自作できる物もあるが)
大企業の工場で作られたものだ
邪魔だからって全部ぶっ壊すというそんな単純な話ではないのだ。
地味にアラサカ、ミリテク、カンタオあたりの所謂巨大軍事企業は直接ぶつかり合うことを避けてるみたいで依頼からNCPDスキャナーにいたるまで全くと言っていいほど衝突の事例は皆無、ただしパドレの依頼でほんの少し戦争の予兆が見えたけど。
アラサカなどの大企業に就職さえすれば勝ち組としての人生が約束されると思いきや全然そんなことはなく、とんでもなくブラックな労働環境や血を伴う権力闘争に精神を摩耗させることを強いられる。
アメリカは実質的にミリテクだが、このサイバーパンク世界でも、そこまで企業に支配された国家は多くない。
日本は企業が多すぎるために、
ソ連や中国は共産主義国家の国営企業であるために。
…ただし、企業が勝手に核戦争を始めることはある。
trpg版のルールブックを見る限りブラック労働、上司の無茶ぶりは当然として、仕事や成果を奪うための〇しもそう珍しくないようだ。
果たしてこの世界の企業で無事定年を迎えることができるのは何%いるのだろうか? あるいは定年という概念すらなく、文字通り死ぬまで働くのだろうか?
まあ社員が勝手にやらかしたりして尻拭いに会社の警備員とか使ったりしてる面はあるね。そういう面だとコーポも市民やギャング(こいつらは元から有害なのが治安崩壊して急増しただけな気がする)と同じように堕落(薬中とか)してると見なせるから企業そのものは悪印象は受けないと見なせる、というのは全く誤りだ。
・紛争地帯に武器を送り込んで対立を煽る
・種苗を独占して国権すらも脅かす
・勝手に核戦争
・生物兵器秘密裏にばらまく
等むちゃくちゃやってる。
企業と国のパワーバランスが企業側に大きく傾きまくってしまった、というか国が企業に乗っ取られて企業♎︎企業の傀儡になってるのが地獄の元凶の一つだよね、今更だけど
ちゃんと考えるとそもそも企業というのは国が定める法の枠組みによって組織される法人なのだから
企業が国を傀儡にするってのは、社長が部長の傀儡になるみたいな話で、いやそうはならんやろ、ってなるわけだが
まぁバブル時代の経済界にはそう思わせるぐらいの勢いが実際あったのは確かだ。
企業それぞれ独自の文化、法律、社会を持っている。
組織内部にも複数の社会階層が存在する階級社会なのである。
・最下層:清掃員、警備員、運転手、平社員…企業が運営するメガビル(おそらくはH9メガビルなど)に押し込められる。後述の中堅社員や幹部と比べると物足りないがまあ衣食住は備わっているので満足している者は多い。ただし毎日16時間働かなければならない。
・中堅社員:最下層と比べると条件は格段にいい、貸与された車、ちょっと高級なアパート、あるいは合成でない食事も手に入る。ただし競争が激しくなりコネやより多くの貢献を行わなければここまでたどり着けない、よしんばなったとしても部下が自分のイスを狙っていると考えなければならない。競争は激化する。より高い地位を望む者は作中の依頼などであったようにここらへんから裏社会と関わりを持ち始める全ては勝ち抜くために。
企業の頂点:CEOや取締役、オーナーそしてその親類たち。
彼等のほとんどは地位を親から相続することがほとんどだ。ほとんど王侯貴族といってもよいレベル。
だが中には下からのし上がってきた者もいて油断ができない。
総じて企業の財力と彼らの財力は相関しておりまたその環境で育ってきたのである意味誰よりも存続について気を配るとも言える。
底辺の市民は『努力しない自己責任』とかふざけんな。
アラサカが一族経営なのを見れば解る、どんなに努力しても結局、ほんの一部の選ばれた人間のための家畜であることは変わらないだろ。
トランプの大富豪と同じ、放置すれば無秩序に格差が広がるのが資本主義の欠点なのだから、ジョニーのような革命の手札を場に出す変人が必要になるんだよ。
産業革命史を教科書で勉強し直せ!
でも実際問題、一般人は自分の年収が去年より10万増えてさえいれば
富豪の年収が去年より10億増えていてもあんまり文句言わないんだよね
自分基準でしかものを見ないから。
逆に生活が日に日に悪くなっていくて状況になると革命だ何だって話になるが
トマ・ピケティの21世紀の資本などによって喝破されたように、資本収益率は平均5%ほど、経済成長は平均すれば1-2%。つまり金が金を生む仕組みを経済成長では上回ることは構造的に不可能なので、金持ちはウルトラスーパー金持ちになるが、貧乏人はクソをかじる事しかできなくなる。
つまり金は金を産むが、経済成長はそれをしのぐことは出来ないので、富は強制的な再分配を伴わなければ移動しないため、結局貧乏人は貧乏なままだ。
つまり良く色々な人が振り回す素朴な「貧乏人は努力していないから自己責任」論は誤りなのだが。
この街はもう一度核で吹っ飛んだ方が良い、というのはジョニーの弁だが、ここまで再分配なき資本主義が極まってしまうと心情的にはわからなくもない。とはいえ、既に欠くべからざる存在となっていて、秩序を作っているのもまた企業。そういう意味で、この企業中心の世界はまさしく暗黒の未来と言える。
世紀末やそれ寸前の世界だと企業が牛耳る設定はSFでは多数みかけるが、その理由は食料や水や電気などの生活に欠かせない技術や備蓄を企業が独占してまい生殺与奪の権を握っている状態だからである。
一般なら他の企業で利用したり、取引できるし、なんなら度をすぎた場合は国からお咎めがくるが、世紀末や荒廃した世界では国力も下がってるので咎める余裕もないし、他と取引するライバル企業も少ないから腐敗していくんだろう。
不正競争防止法とか存在しなさそう。
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営利を目的として一定の計画に従って経済活動を行う経済主体のこと。
この用語の意味自体は本作が発売された2020年から変わっていないが、2077年では支配領域がずいぶんと広がったようで、アラサカ、カンタオ、ミリテクといった企業の影響力はナイトシティや郊外の隅々まで及んでいる。