コメント36件
本作の世界観は他のSF同様、現実世界のある時点から分岐したパラレル世界となっている。
サイバーパンクというジャンルが興った1980年代までの歴史的な出来事、たとえば第二次世界大戦やベトナム戦争あたりまではサイパンの世界でも現実と歴史を共有している。だが、それ以降の出来事がこの世界で起こっているかどうかは不明である。
この世界では90年代にソ連崩壊が起こったのか。どのような経過で新ソ連が興ったのか。そのあたりの考察をしてみるのも面白いだろう。
メインには絡んでこないが、レジーナからフィクサーのミハイル・アクロフ関連の依頼を受ける事になる。
またスカベンジャーのうち、最低でもパシフィカにいる連中は新ソ連のエージェント。
インプラント調達のため出稼ぎ中w
他にも調査のためネットランナー部隊を送り込んでいたりと広範囲に活動している模様。
あまり話題にならないが、新ソ連もしっかり第四次企業戦争でダメージを受けており、人口が減っている。
またロシア財閥(オリガルヒ)が力を付けつつあるようで、目的の為には殺人やら買収やらも躊躇なく行う企業が増えているようだ。
グッモーニン、ナイトシティ。
エル・キャピタンの依頼でもソ連に亡命する資金のために強奪を依頼する人物と出会うが、その依頼主は難病で体の筋肉がどんどん衰えていく病気を患っており、新ソ連では新しい義体の技術が発展しているらしくしかも、安いらしいが、数年な鉱山労働を従事しないといけないため、数年働くか、前払いとして払わないといけないらしい。
無料で医療を受けられます(1年待ち)みたいな感じだと思う
彼らはエージェントだし、多分戻ったらそこそこ地位がある軍人やそれに類する階層だと思うので、派遣期間が終わるまで我慢してるだけの可能性もあるね。
新ソ連の体制は語られてないけど、公務員?
カンタオを探っていたネットランナーとミハイルのチップからの推察で、そこにはスカベンジャーについては書かれてはいないので推察に過ぎないけどね。
1990年代までにヨーロッパでEEC(Europiean Economic Community:欧州経済共同体)が台頭し、アメリカと「Quiet War」(EECの国力妨害作戦で最初は極秘だったが後に先鋭化)を行っていた。
そして1990年にソビエト連邦(USSR:Union of Soviet Socialist Republics)が解体された際、旧ソビエトが経済再建のために各国へ支援を要請したがアメリカは拒否しEECは受諾。
これを境にUSSRは西ヨーロッパと関係改善を推進し2000年ごろまでにソビエトはEECの最も強力な味方となった。
(これがアメリカの経済崩壊のきっかけとなる)
これで安定したUSSRは強硬派(多分エリツィンなどリアルではロシア連邦を作った一派)を粛清し、「Neo-Soviet Union」=新ソビエト連邦を成立させた。
また、この時EEC主導で東西ドイツが統一。
他のワルシャワ条約機構加盟国も分裂している。
というのがサイバーパンク2.0.2.0.で語られている新ソ連の成り立ちです。
この後1996年にアメリカが崩壊するまでEECのパートナー国として協力体制を築いていき、97年以降はヨーロッパにロシアンマフィアが進出、また2002年には国営企業が民営化し企業制共産主義と言うべき体制に移行しています。
なおワルシャワ条約機構加盟国については民主化運動が巻き起こりますが、アメリカが不調でEEC加盟も認められず事実上の属国扱いであったことから解放運動から内戦状態へ移行し、最終的には国の看板はあれど各企業が実質上の国家である地域になっていきます。
日本ともそこそこ関係を保っている模様。
サイバーパンク2.0.2.0.では北方四島を日本と共同管理地域としている他協力体制を取っている。
少し掲示板違いかもしれないが、サイバーパンク系全体として
エトロフが中立都市や特区やら経済国家やら独立会社やらになってるパターン多くない?
有名なのは攻殻機動隊とアップルシード(2つは同作者だから同世界かな?)だけど、他にも立ち読みSF小説でも少なくとも3回は見た記憶
エトロフの何がサイバーパンク系を惹きつけるんだろうか?
元々2.0.2.0.も攻殻機動隊も90~00年代のスーパーパワー崩壊期に原型が成立してるので、中央が崩壊して周辺部が混沌化する状態を見ながら世界構築してるからだと思う。
リアルでもロシア帝国崩壊後ソ連成立した頃白軍支配領域やシベリア共和国が出来てたりしたからね。
同じ流れを国家から企業に置き換えた感じだよね。
個人的には正式名称とかロシア語表記が気になる。
元々「ソ連」も「USSR」も長ったるい正式名称を翻訳して、それをさらに略してるわけだし、単に新ソビエト社会主義共和国連邦って訳すなら
[Новый Советский Союз Социалистических Республик]
で頭文字とってНСССРになる(そんな単純なわけないと思うけど)。
ちなみに現実世界だと、1991年に締結されるはずだった新連邦条約で「ソビエト主権国家連邦」って改名される予定だった(略称は日露語どちらも変わらず)。8月クーデターで全部ぶち壊れた結果ソ連は崩壊したけどね。
ミハイル・アクロフの側近のナデジタ・チュリーナが紺碧プラザでミハイルと廊下を歩いてきた時の会話の断片からはイルクーツク州がニュー・イルクーツクになったこと、ニュー・イルクーツク州で化学汚染が起こっていること、バクニン・スリー(バクニンはベトナム?確かインドシナはソヴオイルがかなり昔の企業戦争でペトロケムから権益を奪った?筈…)で爆発が起こったことが語られる。
新ソ連共産党が第74回議会を開催、AI「ゲロイ2」が作成した五か年計画を発表した事がニュース番組で報道される。
「資源不足、大気汚染、そして何より薄毛問題」というジョークから、五か年計画とツルフサの法則は未だに現役らしい。
ソヴィエトロシアではサイパン2がモスクワを舞台とする!!
実際現実のモスクワもブルータリズム的高層ビル群が卒塔婆の如くそびえ立っておりネオンギラギラなナイトシティとはまた別のサイバーパンク的アトモスフィアを醸し出している
GDPの四割はマフィアが稼いでると聞いた。
今もというか再建したのでは?
リアルでは1991年にソビエト連邦が解体されコルホーズの存在意義が問われソ連型社会主義からの脱却を指向するウクライナなどの各国ではコルホーズが解体され自営農民の復活に向けた動きが進んだんだけど、ナイトシティ世界ではソ連が発展強化され新ソ連になったので維持されていた可能性はあるね。
EECによる経済支援、米ソ崩壊による冷戦共倒れ、日本ともそこそこ仲良くやっている所から目下最大の仮想敵国は中国と思われる
表立ってドンパチやっているわけではないが水面化で熾烈な情報戦が繰り広げられている様子がレジーナからの依頼で(アクロフ絡み)わかる
現状は日本、ユーロという2大覇権国と親しい新ソ連のほうがリードしている様子。なので中国はインドと関係深めようとしている。
ただ、対NUSA関係がどうかはわからないが、ナイトシティ内に限って言えばパシフィカを抑えようとしている中国のほうが有利っぽい。
アクロフはナイトシティでは新米だが、中国側は古参フィクサーのレジーナとつながりがある。
最終的にはアラサカの支援を受けた方が著しく優位に立つといわれているが、イカれた傭兵と身内のせいでアラサカが少なくともナイトシティでは失墜するようなので、今後もソ中の対立は続くだろう。
ぶっちゃけモスクワ公国とそれ以外って感じの国だよ。
帝国主義を否定する存在だったはずが帝国主義の遺産を全て引き継いだ矛盾の塊みたいな存在さ。
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今作におけるロシア。テクトロニカやカフカスはこの国の企業。共産主義は不滅なのだ!
関連するクエストが少なく、本編にも絡んでこないため影が薄いが、チップやTVニュースによるとナイトシティではとっくに無くなった社会福祉システムが健在らしく
道で倒れればすぐに救急車で病院に運ばれ、鉱山作業員は生き埋めになっても支給されたサイバーウェアのおかげで全員生存できる等(すごい!)人民に優しい世界に見えるが、裏を返せば健康状態を監視され、一生働かなければならないというナイトシティとは別ベクトルのディストピアと化しているようだ
また、テクトロニカやカフカスの製品が普通に出回り、フィクサーであるミハイル・アクロフが特に問題なく紺碧ホテルなどに滞在できる辺り、ナイトシティや新合衆国とは国交がある模様