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もしかしたらアラサカとかミリテクにはこのレベルの人間戦車が(流石にアダム・スマッシャーに及ばないが)それなりに多く属しているのかもしれない。
中尉もNCPDもマックスタックもそれぞれ丁寧に描写されていて掴みはばっちりな冒頭戦闘シーンだが、
・ショットガンでの開幕同僚殉職から即座に反応して包囲し一斉射撃するNCPD
・異常なアーマーと火力から手に負えないと、マックスタックを要請するまでの判断の早さ
・遠距離からの射撃ではアーマーを抜けないと見るや、中尉のリロードの隙を狙い至近距離ショットガンを狙うNCPDと、激しい銃撃戦の最中でもポンプアクションの音に耳聡く反応し不意打ちに対応する中尉
・陣形を整えるための時間稼ぎで一人突撃するNCPDと、その隙に真正面からの撃ち合いから車などのカバーを用いてさらにマックスタックまでの時間稼ぎに移行するNCPD
・手間取らせられると判断し、サンデヴィスタンで一気に片を付ける中尉
・初撃で武器を破壊しつつ、アサルトライフルやプロジェクタイルランチャーの火力、サンデヴィスタンを警戒して即降下はしないマックスタック
・オーバーヒートでサンデヴィスタンと高火力銃器を封じ、包囲しながら降下。テック精密ライフルであるアキレスで衝撃力を与え動きを封じ込めるマックスタック
・最後の抵抗にハンドガンを乱射するも、拳銃程度の火力では軍用のインプラントは抜けないのは中尉自身が散々見せてきており、抵抗を無視してフルチャージアキレスを至近距離でヘッドショットして終了
と、三者三様に非常に訓練された軍人、警察機構の強さとサイバーパンクの殺伐とした世界観を演出している。特に恐るべきは、サイバーサイコシスを発症していながら軍人としての経験を失わずに戦闘する中尉、そして彼でさえも耐えきれない軍用試験サンデヴィスタンであろう
高性能な軍用のサイバーウェアを身体中にインストールしていたということは、彼から撮られたBDもまた(少なくともそこらのギャングの殺し合いよりは確実に)極めて情報量・解像度の大きいものだったと思われる。エッジランナーズ冒頭で彼の死に様を体験したデイビッドの興奮ぶりも頷けるところである
ジェイムズ=のすり
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エッジランナーズに登場するキャラクター。
歴戦の軍人で階級は中尉。その経歴通り屈強な体格の持ち主で数々の軍用クロームをインストールしている。
作中で確認できるのは
・拳銃弾程度はものともしない皮下アーマー
・右腕右脚のマンティスブレード
・左腕のプロジェクタイルランチャー
・マックスタックもハックに手こずる軍用ICE
などなど。もはや人間というより戦車に近い重装備である。
デイビッドより前のサンデヴィスタン被験者でもあり、その負荷に耐えられずサイバーサイコシスを発症している。
そのため第一話冒頭では企業ビルでサイバーサイコ事件を起こしており、上記の軍用クロームと軍人のスキルでNCPDとマックスタックを相手に壮絶な死闘を演じた。
最終的にはマックスタックにより殺害されたものの27名もの犠牲者を出す大惨事となっており、NCPDがサイバーサイコ事件に及び腰になるのも無理のない暴れっぷりを見せつけた。
彼の記憶を裏BDとして編集したクロサキ曰く、サイバーサイコでもマックスタック相手にあそこまで暴れられる者はなかなかいないらしい。
彼の死後、サンデヴィスタンはグロリアにより盗み出され、そしてデイビッドの物語が動き始めるのであった。