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ストーリー後半の一事例をみる限り、人格の再現度には差があり、失敗すると壊れたボットのような状態になる。そのさまはやはりAIであり生物であるオリジナルとは別物である。高度なAIに魂はあるのか、そのアイデンティティは?というのは本作の隠れたテーマともいえる
コンストラクトは果たして本当に一個の存在といえるのだろうか。
Vと話すジョニーには本当に心があるのか?
独立した存在に見えるが、インプットされた人格アルゴリズムが要素を計算して人間の受け答えを真似しているだけではないのだろうか?
「機械と心」はSFの定番テーマだ。
個人的にはやはりコンストラクトはAIであり機械でしかないのではないかと思う。復活したジョニーもサブロウもよくできたAIでしかなく、Siriの延長線上にある存在に思えてならない。
参考になるかわからないが、悪魔EDで渡される契約書のスクショはこちら。https://imgur.com/IdPwIJl

これを読む限り、販売者(コンストラクト化した人)のみがコンストラクトを削除する権利を有するし、それ以外の諸々の権利はアラサカに譲渡する…とのこと。ただし、削除についてはアラサカタワー突入時に「コンストラクトが不具合起こしたから削除しました」的なメールが複数の端末に残っているのでなんとも怪しい。
その他にも、生前にコンストラクト化しないと同じセリフを繰り返す壊れたロボットのようになる(ジャッキーのコンストラクトがああなのは死後に制作したため)とか、リズィーのジョブでは本人が知らないところで第三者が人格のコピーを制作できるらしい。コピー先の肉体もサブロウとヨリノブのように、近親者レベルの肉体でないと成功しない…とのこと。Vがジョニーと共存できたのはデクスの一撃で脳死状態になって上手いこと起動できたからとか。
また、悪魔EDではコンストラクトは法では人間とは認められていないが、利便性を求めただけなので気にすんな!みたいなことを言われた気がする。ヘルマンの説明も踏まえると、社会的に記憶痕跡はあくまでもただのデータという扱いらしい。
…ただ、記憶痕跡が人格のコピーならそれを移した人間は本当に人間の複製なのか?もはやヒトの肉体を持ったAIでは?と思ってしまう。あと記憶痕跡をコピーして複数人に移植すればクローンができたりして…とか考えてしまう。考えれば考えるほど夢が膨らむような絶望するような、魅力的な設定である。
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(感想、考察、雑談もOK)
アラサカの開発したソウルキラーによって、人間の人格がデータ化されたもの。
記憶痕跡は単なるデータのはずだが、ジョニーの様子を見るに、それ自体が思考を有しているようだ。生前のオリジナルの思考法で考え、話し、行動する。
チップに記録されており、記憶痕跡が頭に流れ込むと、一つの脳内に二つの人格が同居するようになり、やがて元の人格を上書きし、体を乗っ取ってしまう。