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各本社の入り口前まで行けるものの、ビルの大きさに似合わない小さなドアがいくつかあるのみである。朝の通勤ラッシュはきっと地獄だろう。
アラサカのみロビーのセキュリティゲート前まで行ける。アラサカの社紋を狙撃しようが手榴弾を投げ込もうが特に警備がすっ飛んでくることはない。
コーポプラザほどセキュリティが固い場所でもサイバーサイコ予備軍相手には意味ないな。特にアッパークラスほど自己顕示欲から無意味に過剰な改造を施したりするからな…(なお仕事のため改造しないと周囲に置いていかれる職場もあるらしい)
7年でこの規模の開発を終えるのって実際すごい気がする。一線級メガコーポの底力というやつなのか。あと現在のやつは違うがジョニーがミリテクと合同でアラサカタワーに攻め込んだ時のコーポプラザは草創期にナイト自らが設計したものだそうな。
たまにすごい渋滞に巻き込まれる。
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ナイトシティの中では小さな地区だが、その影響力はナイトシティはおろか全世界にまで及ぶ、まさに都市の心臓部。
巨大なラウンドアバウト交差点とその上に広がる立体的なメモリアルパーク、そして周りを取り囲むメガコーポの本社ビルによって構成されている。ビルは時計回りにアラサカ・ペトロケム・カンタオ・ミリテク・バイオテクニカとなっており、どのビルも警備は厳重であり、立ち入るためには複数のセキュリティチェックポイントを通過しなければならない。(つまり一般人は入れないということだ)そして地区全体にNCPDが高い密度で配置されており、下手な騒ぎを起こせば大量の警官に囲まれることになる。
この異常な警備の理由は半世紀前に起きた、第四次企業戦争が関係している。戦争の最中に起きたアラサカタワー襲撃事件とそれに伴う核爆発によって、旧コーポプラザ周辺は完全に吹き飛んだのだ。その後しばらくは焼け野原のままだったが、2070年に統一戦争が終結してアラサカ社がナイトシティに帰還したことで再建が遂に始まった。アラサカはわざわざ旧タワー跡地に再びタワーを建て、第四次企業戦争の犠牲者を悼むメモリアルパークが完成。ミリテクなどの老舗企業やカンタオのような新興企業も続々と本社ビルを建設し、現在見られる摩天楼群が形成されるようになった。
コーポプラザとは、長い屈辱の末に舞い戻った企業の高慢さそのものであり、また同時に再びの破滅を恐れる臆病さの象徴でもあるのだ。