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ヴァレンティーノズ支配域の壁に姿が書かれておりママ・ウェルズが経営するエル・コヨーテ・コホでも見られる、2077の世界におけるサンタ・ムエルテの姿は顔が厳粛なドクロそのものだが体は…これで死を名乗るとか各方面に失礼だよね (ち◯ち◯亭)
サンタムエルテ〜!
感じとしてはハイチのヴードゥー教の死の化身、ゲーデやバロン・サムディ、英語圏ではバロンサタデーと呼ばれる精霊が近いかも。
バロンサタデーの方は生と死、輪廻などを包括した存在で下ネタ好きで陽気かつボロボロだが派手なスーツや黒のタキシード、燕尾服を纏い葉巻やタバコをふかした黒人の老紳士として描かれている。
まあ宗教における死の崇拝である。
バロンサタデーはハイチの独裁者、パパ・ドク・デュヴァリエが国民を恐怖支配するのに使ったことでも知られる。パパ・ドクは黒い燕尾服を着て「バロン・サムディの化身」と名乗ったりした。
現実だとメキシコにはサンタ・ムエルテの礼拝堂まで堂々と建てられており、よくサンタ・ムエルテと肩を並べる信仰を受ける「麻薬の聖人」「泥棒の守護者」ヘスス・マリベルデと一緒に祈りを捧げられている。
礼拝堂前では地元の楽団やバンドがナルコ・コリードという音楽を演奏している場合があるが、大抵は麻薬組織が「商品」が無事に顧客あるいは目的地に到着出来た事への感謝を捧げる為に金を払ってそうさせている模様。
またサンタ・ムエルテは像に着させる衣装や直接塗る色によって司るものの意味合いが異なるとされており、例えば最も一般的な色である白色は「純粋」、負のエネルギーや悪霊といった良くないものを祓うという。
ただ過去には熱心過ぎる信者らが曲解の末にサンタ・ムエルテへに捧げる為と生贄目的で殺人事件を引き起こしたりと、民間信仰故にキリスト教の司祭のような纏める存在がいない故の危うさもあるのが現状である。
(なお一般的なサンタ・ムエルテの教義に則るなら生贄や生き血を捧げるべしといった要素は皆無)
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メキシコを起源とする信仰。
ヴァレンティーノズが崇拝しており、彼らのシマであるヘイウッドにはグラフィティやカーペイントなど様々な形でいろんな場所にその姿が描かれている。
サンタ・ムエルテとはスペイン語で「死の聖母」を意味する。つまり死が擬人化された存在であり、特定の個人を神聖化したものではない。
カトリックの要素を多く取り入れた信仰ではあるがカトリック教会から認められたものではなく、逆に悪魔崇拝として強く非難されている。だがそれでも庶民や貧困層を中心に根強い支持を得ており、その信者の数は数千万とも一億とも言われている。
サンタ・ムエルテが支持を集める理由として、その懐の広さが挙げられる。カトリックのように道徳や倫理を求めず、それがどれほど利己的で非道なものであってもサンタ・ムエルテは信徒の願いを聞き入れるのだ。
どんな願いをも聞き入れる、死の擬人化でありそれを司る存在であるサンタ・ムエルテ。彼女を最初に広く信仰し始めたのは、麻薬組織やギャングのメンバーだったとされる。人の道を外れ死と隣り合わせの日々を生きる彼らにとって、サンタ・ムエルテは正に求めていた存在だったのだ。