シュヴィロン レガトゥス 450 アクイラ

オートフィクサーで購入できる車両の中には、金持ちが諸事情で手放した高級車だったり事故車だったり……みたいなバックストーリーが語られる物も多いが、本車はかなり珍しい話が書かれている。
なんと、何者かがオートフィクサーをハッキングして勝手に売りに出したのだ。
激怒したエル・キャピタンは犯人をとっ捕まえるべく、本車の購入を打診して取引場所へ手下を送った。
しかしそこに現れたのはアクイラだけで、しかもキャピタンの手下が調べようと乗っ途端にドアがロックされ、自動運転で犯人の元へ走り出した。
そして真相は、とあるネットランナーがサイバー空間から出られなくなり、誰かを自分の所へ呼んで接続を切ってもらうために仕組んだ、というもの。
その後、本車はキャピタンによって正式にオートフィクサーの販売品目に加わったが、キャピタンはそのネットランナーについて「助かったかは知らんが」と言っている……いや、その状況でお前が知らんはずはないだろ。

車両名の「レガトゥス」は古代ローマの軍団長や司令官、将校クラスの高位軍人や使節のこと。
シュヴィロンの既存トラックがセンチュリオン（千人長）なのでその更に上位版というネーミング。
いかにもアメリカントラックだったセンチュリオンに対して、こちらは軍用モデルらしく全体の装甲化や
後部の荷台部分に軍用装備に取り付けられているなどの相違点がある。

個人的には同時実装された自動運転と特徴がうまく噛み合っている車両と感じる。
センチュリオン同様多少ぶつけられても押しのけて進んでくれる安心感に加え、
水平方向に広めの視界と広々とした車内でのんびりラジオでも聴きながら流してもらう気持ち良さが抜群
…と、スポーツカー系にはない楽しみ方ができる（多少前所有者の最後を伺わせる弾痕があるが…）。