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Delta Vulpes という名前の由来が謎。
Vulpesはラテン語で「きつね」であるらしく、一見、バイエル符号っぽい名前。
全天88星座を探すと「こぎつね座(Vulpecula)」が一番近い。
(「おおぎつね座」とか「きつね座」は存在しない。)
ところが「こぎつね座」は4等星以下の暗い星ばかりの星座で、
バイエル符号が振られた星なんてα星(4等星)しかなさそうで、Δ星やγ星の情報は見つけられなかった。
(そもそもバイエル符号がついているのは18世紀初頭の観測で一つの星だと判別された星で、時代が進んでからでないと複数の星だと識別できない連星に別々のバイエル符号がついているのは不自然。ゲーム上ではほかにも同様のおかしな命名が見つかってる。)
ただし、「こぎつね座」の方角で、これかもしれない、という連星は見つかった。
HD 189733A、Bという番号がついた連星で、太陽系外惑星データベースというページのHD 189733の情報とハイデルベルク天文台のGl 586Aのデータを照合すると、
地球から64光年(太陽系外惑星データベース)、66光年(ハイデルベルク天文台)と距離も誤差の範囲で一致し、
主星Aのスペクトルタイプはゲーム上のK2に近いK1-K2(太陽系外惑星データベース)、K2 V(ハイデルベルク天文台)となっている。
実在のHD 189733Aは青いホットジュピター(系外惑星HD 189733b)があることでニュースになっているが、ゲーム上のデルタ・ヴァルプスⅠも、青くはないが高温ガス惑星である。
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星図の右寄り、恒星デルタ・ヴァルプス(カタログIDは「Gl 586A」)を中心とした星系。連星を組むガンマ・バルプスのIDが「Gl 586B」なので、こちらが主星。
4惑星9衛星からなり、そのうちガンマ・ヴァルプスV-cには生物がいる。